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今回は麻薬処方箋の受付についてです
急に麻薬の処方箋が出た際に、実際にどのような流れになるか知っておく
これが色んなことに対するミスを防げる大事な準備だと思います
麻薬処方せんは、事前に届け出や専用の印鑑の準備もいります
それを踏まえた上で、以下の流れを説明していきます♪
①麻薬処方せんに不備がないか確認
②卸に【麻薬小売業者免許証】をFAXする(初回のみ)
②店舗内の【麻薬受払帳簿】【麻薬譲受書】【麻薬専用印】の有無を確認
③ 納品前に【麻薬譲受書】に麻薬専用印の押印+必要事項を記載しておく
④麻薬の納品時、卸より、【麻薬譲渡証】を受け取る
⑤【麻薬受払帳簿】に必要事項を記載
それでは順番に一緒に確認していきましょう!
麻薬処方せんとは

そもそも麻薬処方せんとはどういった内容でしたでしょうか?
厚生省から以下のような内容が出ていますので確認しましょう!

麻薬処方箋の記載例

特に私が注意しているのが、備考にある以下の2点です
・患者の住所
・麻薬施用者番号
急な引き継ぎ処方で慣れていない先生ですと、こういった項目に不備があるケースもありました
普段受け付けない場合は、特に上記の2点は気を付けておきましょう
麻薬を卸に発注するには

まずは購入先卸に【麻薬小売業者免許証】をFAXで送ります
これは初回発注の時のみで、次回以降は特に必要ないです
電話で在庫の確認を行い、必要数を発注します
その後は納品前に以下の3点を用意しましょう!
・麻薬受払帳簿
・麻薬譲受書
・麻薬専用印
まずは麻薬受払帳簿の表紙と記載例です

続いて麻薬譲受証です
様式については所属先の都道府県のホームページよりダウンロードできます
参考例として愛知県のホームページに譲受証の様式があったので載せておきます
ちなみに、上記の中でもありましたが、開設者によって記載方法が異なるため注意です!
私は焦って個人と法人の両方に記載をして、後日訂正印が必要になったことがありました(笑)
麻薬譲受証の記載は、次の通り実際に薬が届いてから記載する内容があります
卸が納品にやってきたら

いよいよ卸からの納品です
初めて納品する現場を見た人はびっくりすると思うので記載しておきます
卸の納品する人が、薬をアタッシュケース等に入れて、手錠を括り付けて来ます
なんだかヤバい取引に見えますね(笑)
厳重な管理ということで、上記のような対応のようです
納品の際は、下記のような【麻薬譲渡証】を受け取ります
納品時に規格、数量、【製品番号】などをお互いに確認します
製品番号はLOT番号とは異なるので注意しましょう
後で麻薬受払簿にもこの製品番号も記載します
麻薬受払帳簿に必要事項を記載していこう

最後に麻薬受払帳簿に必要な事項を記載していきましょう
前項でも説明しましたが、索引ページにも薬名と開始ページを記載します
その後、実際に記載する中表紙の該当ページに、受払数を記載します
下記は実際の私の記載例です(個人情報等は消してあります)
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その他、処方のレスキュー量などのチェックも、もちろん忘れずに!

調べるにあたっては、必ず添付文書をよく読みこみましょう
レスキュー1回量は徐放性製剤1日量(内服量に換算)の1/6を目安に設定する(表3−3参照)
痛みのパターンと医療用麻薬の使い方

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/2012iryo_tekisei_guide_031.pdf
実際に私が受け付けた処方の内容を参考に載せます
・オキシコンチンTR錠5mg 2×朝夕食後
・オキノーム散2.5mg 疼痛時 1包 10回分
退院後の引き継ぎ処方でした
また抗がん剤の内服もあり、がんの疼痛管理と確認しました
初回時には、抗がん剤の関係もあって体表面積の確認も兼ねて、入院先に電話しました
オキシコンチンTR=10mg/日
➡レスキュー量は1/4
添付文書で、以下の文言の範囲内の為OKと確認しました
「1回量は定時投与中のオキシコドン塩酸塩経口製剤の 1 日量の 1/8~1/4を経口投与」
余談ですが、オキシコンチンTR錠は、もし慢性疼痛で出た場合は確認書が必要です
【オキシコンチンTR錠慢性疼痛に関する処方時の確認書】
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/149837/kakuninnsho.pdf
がん性疼痛じゃ無いなら、e-ラーニングを受けた医師から上記の確認書が無いと調剤不可です
こういった縛りがある薬かも確認しておく必要があるので注意しましょう
最後におさらい

①麻薬処方せんに不備がないか確認
②卸に【麻薬小売業者免許証】をFAXする(初回のみ)
②店舗内の【麻薬受払帳簿】【麻薬譲受書】【麻薬専用印】の有無を確認
③ 納品前に【麻薬譲受書】に麻薬専用印の押印+必要事項を記載しておく
④麻薬の納品時、卸より、【麻薬譲渡証】を受け取る
⑤【麻薬受払帳簿】に必要事項を記載
どうでしょう?
細かく具体的な流れを記載してみましたが、結構複雑でしたね
いきなり来た処方箋で手配に四苦八苦し、後でミスが発覚・・・
そういったミスを防ぐためにも、日ごろからこういった情報から事前に備えておくと良いです
何事も準備8割ですね♪
それでは本日は、麻薬処方せんの実際の受付からの流れでした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



